RATEサブシステム
RATEサブシステムでは、2チャネル測定器の出力サンプリング・レートを、次の項目を指定することによって結合できます。
[SOURce[1|2]:]RATE:COUPle[:STATe] {ON|1|OFF|0}
[SOURce[1|2]:]RATE:COUPle[:STATe]?
チャネル間のサンプリング・レートの結合をオンまたはオフにするか、1つのチャネルのサンプリング・レートを他方のチャネルに1回だけコピーできるようにします。
{ON|1|OFF|0}、デフォルトはOFF |
0(OFF)または1(ON) |
サンプリング・レート結合状態をオンにする: RATE:COUP ON |
- 現在のオフセットまたは比率が現在のサンプリング・レート設定と結合し、どちらかのサンプリング・レートが測定器の仕様を超過した場合は、測定器はエラーを生成し、超過したサンプリング・レートは最大値または最小値でクリップされます。
- モードをRATIOに設定し、RATIOを1.0に設定してもいずれかのチャネルの仕様を超過する場合はエラー・メッセージが生成され、RATE:COUPle[:STATe]はオンになりません。
- サンプリング・レートの結合をオンにするには、両方のチャネルをFUNCtion ARBに設定する必要があります。
[SOURce[1|2]:]RATE:COUPle:MODE {OFFSet|RATio}
[SOURce[1|2]:]RATE:COUPle:MODE?
サンプリング・レート結合の種類を一定のサンプリング・レート・オフセット(OFFSet)に設定するか、チャネルのサンプリング・レート間で一定比率(RATio)に設定します。
{OFFSet|RATio}、デフォルトはRATio |
OFFSまたはRAT |
サンプリング・レート結合モードをOFFSetに設定: RATE:COUP:MODE OFFSet |
- デフォルトのRATioは1です。
- デフォルトのサンプリング・レート結合はOFFです。
- SOURce[1|2]キーワードは無視され、設定が両方のチャネルに適用されます。
[SOURce[1|2]:]RATE:COUPle:OFFSet {<サンプリング・レート>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]RATE:COUPle:OFFSet?
2チャネル測定器がサンプリング・レート結合モードOFFSetの場合にサンプリング・レート・オフセットを設定します。
有効な値はFUNCtion:ARBitrary:FILTer設定によって変わります。NORMalおよびSTEPの場合は、±250 MSa/s(33500シリーズ)または±1 GSa/s(33600シリーズ)の範囲内です。OFFの場合は、±62.5 MSa/s(33500シリーズ)または±250 MSa/s(33600シリーズ)の範囲内です。どちらの場合も、デフォルト値は0です。 |
+8.000000000000000E+02 |
チャネル2のサンプリング・レート・オフセットをチャネル1のサンプリング・レートよりも10.3 kSa/s高く設定: RATE:COUPle:OFFSet 10300チャネル1のサンプリング・レート・オフセットをチャネル2のサンプリング・レートよりも45 kSa/s下に設定: SOUR2:RATE:COUP:OFFS -45000 |
- OFFSetまたはRATioを指定する場合、SOURceチャネル(SOURce1またはSOURce2)が基準チャネルとして使用され、他方のチャネルにはオフセットまたは比が適用されます。例えば、RATE:COUPle[:STATe]がONで、RATE:COUPle:MODEをOFFSetに設定したとします。さらに、チャネル1が2 kSa/sで動作しており、チャネル2は10 kSa/sで動作しているとします。コマンドSOUR1:RATE:COUP:OFFS 2.5はチャネル1を2 Sa/sに維持し、チャネル2を4.5 Sa/sに設定します。いずれかのチャネルのサンプリング・レートが変わると、指定された結合を維持するために、もう一方のチャネルのサンプリング・レートも変わります。
- サンプリング・レート結合により、いずれかのチャネルが現在の関数に設定されているサンプリング・レート仕様を超えた場合、コマンドの結果はエラーになり、サンプリング・レートはそのチャネルの最大または最小リミットに設定されます。
[SOURce[1|2]:]RATe:COUPle:RATio {<比>|MINimum|MAXimum}
[SOURce[1|2]:]RATe:COUPle:RATio? [{MINimum|MAXimum}]
2チャネル測定器がサンプリング・レート結合モードRATioの場合に、チャネル・サンプリング・レート間のオフセット比率を設定します。
0.001~1000、デフォルトは1 |
+7.500000000000000E-1 |
チャネル2のサンプリング・レートをチャネル2の2倍に設定: SOUR1:RATE:COUP:RATio 2
チャネル1のサンプリング・レートをチャネル2の3.14倍に設定: SOUR2:RATE:COUPle:RAT 3.14
|
- OFFSetまたはRATioを指定する場合、SOURceチャネル(SOURce1またはSOURce2)が基準チャネルとして使用され、他方のチャネルにはオフセットまたは比が適用されます。例えば、測定器がRATioモードで結合されているとします。さらに、チャネル1が2 kSa/sで動作しており、チャネル2は10 kSa/sで動作しているとします。コマンドSOURce1:RATe:COUPle:RATio 2.5はチャネル1を2 kSa/sに維持し、チャネル2を5 kSa/sに設定します。いずれかのチャネルのサンプリング・レートが変わると、指定された結合を維持するために、もう一方のチャネルのサンプリング・レートも変わります。
- サンプリング・レート結合により、いずれかのチャネルが現在の関数に設定されているサンプリング・レート仕様を超えた場合、コマンドの結果はエラーになり、サンプリング・レートはそのチャネルの最大または最小リミットに設定されます。