PHASeサブシステム

PHASeサブシステムでは、波形位相を調整できます。これは、チャネル間アプリケーションまたはチャネル同期間アプリケーションに便利です。また、このサブシステムでは、リア・パネルの10 MHz Outおよび10 MHz Inコネクタを使用して複数の測定器を同期できます。

[SOURce[1|2]:]PHASe {<角度>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]PHASe? [{MINimum|MAXimum}]

波形の位相オフセット角度を設定します。

パラメータ 代表的な戻り値
UNIT:ANGLeの指定により、-360~+360°、または-2p~+2pラジアン、または-(周期)~+(周期)。デフォルトは0。 +1.5000000000000E+01
チャネル1の位相オフセットを15度に設定:
UNIT:ANGL DEG
PHAS 15

[SOURce[1|2]:]PHASe:ARBitrary {<角度>|MINimum|MAXimum}
[SOURce[1|2]:]PHASe:ARBitrary?

現在選択されている任意波形のオフセットを度、ラジアン、秒またはサンプルのいずれかの単位で設定します。デフォルトの単位である<angle>パラメータがUNIT:ARBitrary:ANGLeによって設定されます。

このコマンドは、33600シリーズおよび64サンプル以上の任意の波形のみに適用されます。

 

パラメータ 代表的な戻り値
From -360 to 360 (DEGree)
From -2π to 2π (RADian)
From -arbitrary waveform period to +arbitrary waveform period (SECond)
From -(number of samples-1) to +(number of samples - 1) (SAMPle)
+3.000000000000000E+01
UNIT:ARB:ANGL DEG
PHAS:ARB 30

[SOURce[1|2]:]PHASe:MODulation {<角度>|MINimum|MAXimum}
[SOURce[1|2]:]PHASe:MODulation?

内部変調源によって変調するときの内部変調源の位相をSIN、SQU、RAMP、NRAMp、またはTRIの形状によって設定します。このコマンドは、33600シリーズのみに適用されます。

このコマンドは、33600シリーズおよび64サンプル以上の任意の波形のみに適用されます。

 

パラメータ 代表的な戻り値
From -360 to 360 (DEGree)
From -2π to 2π (DEGree)
From -arbitrary waveform period to +arbitrary waveform period (SECond)
+3.000000000000000E+01

変調位相を30度に設定:
UNIT:ANGL DEG
PHAS:MOD 30

[SOURce[1|2]:]PHASe:REFerence

PHASeによって設定されたオフセットを同時に削除して、PHASe設定に等しい数量までプライマリ位相発生器を調整します。これは、別の測定器で設定された位相関係を維持しながら、同期信号を出力に合わせます。

パラメータ 代表的な戻り値
(なし) (なし)
チャネル1のゼロ位相基準ポイントをリセット:
PHAS:REF

[SOURce[1|2]:]PHASe:SYNChronize

変調位相発生器を含め、測定器のすべての位相発生器を同時にリセットし、共通の内部位相ゼロ基準ポイントを設定します。このコマンドはどちらのチャネルのPHASe設定にも影響を与えません。チャネル間の位相差を任意の数量ではなくSOUR1:PHASおよびSOUR2:PHASの合計として設定するだけです。

パラメータ 代表的な戻り値
(なし) (なし)
すべての位相発生器をリセット:
PHAS:SYNC

[SOURce[1|2]:]PHASe:UNLock:ERRor:STATe {ON|1|OFF|0}
[SOURce[1|2]:]PHASe:UNLock:ERRor:STATe?

位相ロックが測定器のタイムベースによって損失している場合のエラーの生成をオンまたはオフにします。測定器は1つのタイムベースを両方のチャネルに使用します。

パラメータ 代表的な戻り値
{ON|1|OFF|0}、デフォルトはOFF 0(OFF)または1(ON)
位相ロック・エラーの生成をオンにする:
PHASe:UNLock:ERRor:STATe ON