BPSKサブシステム

BPSKサブシステムでは、デジタル変調形式のバイナリ位相シフト・キーイング(BPSK)で波形を変調できます。BPSKでは、搬送波波形はオン/オフのキーイングを使用し、2つの位相設定間で位相シフトを行います。内部変調源と外部変調源のどちらも使用できます。内部変調源の場合は指定された周波数で方形波を使用し、外部変調源の場合は外部トリガ入力を使用します。

搬送波の関数が任意波形である場合は、位相シフトはサンプリング遷移の位置のみに作用します。これは、任意波形全体の位相シフトとは異なります。

BPSK波形を生成するには:

  1. 搬送波波形の設定: FUNCtionFREQuencyVOLTage、およびVOLTage:OFFSetを使用して、搬送波波形の関数、周波数、振幅、およびオフセットを指定します。
  2. 変調源(内部、外部、CH1、またはCH2)を選択: BPSK:SOURce。外部変調源の場合は、以下の手順3および4を省略します。
  3. BPSK位相を選択: BPSK[:PHASe]
  4. BPSKレートを設定: BPSK:INTernal:RATE
  5. BPSK変調をオン: BPSK:STATe ON

次のコードは、以下に示すオシロスコープ図を作成します。

FUNCtion SQU
FREQuency +1.0E+04
VOLTage +1.0
VOLTage:OFFset 0.0
BPSK:SOURce INT
BPSK:INTernal:RATE +3000
BPSK:PHASe +90
BPSK:STATe 1
OUTPut1 1

[SOURce[1|2]:]BPSK:INTernal:RATE {<変調周波数>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]BPSK:INTernal:RATE? [{MINimum|MAXimum}]

出力位相が搬送波とオフセット位相間で「シフト」するレートを設定します。

パラメータ 代表的な戻り値

1 mHZ~1 MHz、デフォルト10 Hz

+1.000000000000000E‑03

BPSKレートを1 mHzに設定:
BPSK:INT:RATE MIN

[SOURce[1|2]:]BPSK[:PHASe] {<角度>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]BPSK[:PHASe]? [{MINimum|MAXimum}]

「バイナリ位相シフト・キーイング」位相シフトを度単位で指定します。

パラメータ 代表的な戻り値
0~+360度、デフォルトは180

+1.800000000000000E+02

位相シフトを90度に設定:
BPSK:PHAS 90