PWMサブシステム
PWMサブシステムでは、パルス波形上でパルス幅変調(PWM)を実行できます。
例
ここでは、 ここでは、PWM波形の生成に必要な手順を概説します。
- パルス搬送波波形を設定: FUNCtion、FREQuency、VOLTage、およびVOLTage:OFFSetを使用して、搬送波波形の関数、周波数、振幅、およびオフセットを指定します。
- 変調源(内部、外部、CH1、またはCH2)を選択: PWM:SOURce。 外部変調源の場合は、手順3および4を省略します。
- 変調波形を選択: PWM:INTernal:FUNCtion
- 変調周波数を選択: PWM:INTernal:FREQuency
- パルス幅またはデューティ・サイクル偏移の設定: PWM:DEViationまたはPWM:DEViation:DCYCle
- PWMをオンにする: PWM:STATe:ON
次のコードは、以下に示すオシロスコープ図を作成します。
FUNCtion PULS
FREQuency +5000.0
VOLTage +1.0
VOLTage:OFFS +0.0
PWM:DEViation +5.0E-05
PWM:DEViation:DCYCle +25.0
PWM:INTernal:FREQuency +1000.0
PWM:INTernal:FUNCtion RAMP
PWM:STATe 1
OUTPut1 1
[SOURce[1|2]:]PWM:DEViation {<偏移>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]PWM:DEViation? [{MINimum|MAXimum}]
搬送波パルス波形のパルス幅から幅の±偏移(秒単位)でパルス幅偏移を設定します。
0~500,000(秒)デフォルトは10μs |
+1.000000000000000E+00 |
パルス幅偏移を1秒に設定: PWM:DEV 1パルス幅偏移を0秒に設定: PWM:DEV MIN |
- 偏移は±偏移であるため、パルス幅が10 msで偏移が4 msの場合は幅が6 msから14 msまで変化する可能性があります。
- このパルス幅偏移は現在のパルス幅を超えることはできず、最小パルス幅(Wmin)によっても制限されます。
幅の偏移 < パルス幅 – Wmin
および
幅の偏移 < 周期 – パルス幅 – Wmin
- パルス幅偏移は、現在のエッジ時間の設定によって制限されます。
幅の偏移 < パルス幅 – (0.8 x 立ち上がりエッジ時間) – (0.8 x 立ち下がりエッジ時間)
および
幅の偏移 < 周期 – パルス幅 – (0.8 x 立ち上がりエッジ時間) – (0.8 x 立ち下がりエッジ時間)
- 外部変調源を選択した場合(PWM:SOURce EXTernal)、偏移はリア・パネルのModulation Inコネクタ上にある±5 V信号レベル(33600シリーズではオプションで±1 V)によって制御されます。例えば、幅偏移を10μsに設定した場合の+5 V信号レベル(33600シリーズではオプションで+1 V)は10μs偏移に相当します。外部信号レベルが低いほど、偏移は小さくなります。負の信号レベルでは負の偏移が発生します。
[SOURce[1|2]:]PWM:DEViation:DCYCle {<偏移(%)>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]PWM:DEViation:DCYCle? [{MINimum|MAXimum}]
デューティ・サイクル偏移を周期のパーセンテージ単位で設定します。これは、基盤となっているパルス波形からのデューティ・サイクルにおけるピーク偏移です。例えば、デューティ・サイクルが10%で、デューティ・サイクル偏移が5%の場合は、被変調波形のデューティ・サイクルは5%~15%まで変化します。
周期のパーセンテージ単位でのデューティ・サイクル(0~50)。デフォルトは1 |
+5.000000000000000E+00 |
パルス幅遷移を5%に設定: PWM:DEV:DCYC 5 |
- デューティ・サイクル偏移はパルスのデューティ・サイクルを超えることはできません。
- また、最小パルス幅(Wmin)によっても制限されます。
デューティ・サイクル偏移 < デューティ・サイクル – 100 x Wmin ÷ 周期
および
デューティ・サイクル偏移 < 100 – デューティ・サイクル – 100 x Wmin ÷ 周期
ここで、Wmin = 33500シリーズの場合は16 ns、33600シリーズの場合は4 Vppまでは5 ns、10 Vppまでは8 nsです。
- デューティ・サイクル偏移はエッジ時間によって制限されます。
デューティ・サイクル偏移 < デューティ・サイクル – (80 x 立ち上がりエッジ時間) ÷ 周期 – (80 x 立ち下がりエッジ時間) ÷ 周期
および
デューティ・サイクル偏移 < 100 – デューティ・サイクル – (80 x 立ち上がりエッジ時間) ÷ 周期 – (80 x 立ち下がりエッジ時間) ÷ 周期
- PWM:SOURce EXTernalを使用する場合、偏移はリア・パネルのModulation Inコネクタに存在する±5 Vの信号レベル(33600シリーズではオプションで±1 V)によって制御されます。例えば、デューティ・サイクル偏移が5%の場合の+5 V信号レベル(33600シリーズではオプションで+1 V)は5%の偏移に相当し、周期の5%の増加がパルス・デューティ・サイクルに追加されます。外部信号レベルが低くなると、発生する偏移も小さくなり、信号レベルが負の場合はデューティ・サイクルが減少します。
[SOURce[1|2]:]PWM:INTernal:FREQuency {<周波数>|MINimum|MAXimum|DEFault}
[SOURce[1|2]:]PWM:INTernal:FREQuency? [{MINimum|MAXimum}]
出力パルス幅がパルス幅の遷移を通じてシフトする周波数を選択します。変調源として使用された波形は、その波形の周波数限度値内でその周波数で動作します。
1μHzから内部関数で許可されている最大値まで。 デフォルトは10 Hz |
+1.000000000000000E+02 |
内部PWM周波数を100 Hzに設定: PWM:INT:FREQ 100 |
- 任意波形を変調源として選択すると、任意波形のサンプリング・レートとポイント数に基づいて、周波数が任意波形の周波数に変更されます。
- 変調源に任意波形を使用する場合、このパラメータを変更すると、任意波形のサンプリング・レートを表すキャッシュ済みのメタデータも変更されます。また、任意波形の変調周波数は、FUNCtion:ARBitrary:FREQuency、FUNCtion:ARBitrary:PERiod、およびFUNCtion:ARBitrary:SRATeを使用して変更できます。これらのコマンドと変調周波数コマンドは、任意波形が最後に再生されたときとまったく同じ動作をするように、直接結合されます。後で変調をオフにし、同じ任意波形を現在の関数として選択すると、このサンプリング・レート(および、ポイント数に基づいた対応する周波数)は、この波形が変調源として再生されたときと同じになります。
- 内部関数がTRIangle、UpRamp、またはDnRampの場合、最大周波数は33500シリーズでは200 kHz、33600シリーズでは800 kHzに制限されています。内部関数がPRBSの場合、周波数はビット・レートを基準にし、以下に示すように制限されます。
- このコマンドは、内部変調源の場合にのみ使用してください (PWM:SOURce INTernal)。
[SOURce[1|2]:]PWM:INTernal:FUNCtion <関数>
[SOURce[1|2]:]PWM:INTernal:FUNCtion?
内部変調波形の形状を選択します。
{SINusoid|SQUare|RAMP|NRAMp|TRIangle|NOISe|PRBS|ARB}、デフォルトはSINusoid 内部関数波形を表示します。
|
SIN、SQU、RAMP、NRAM、TRI、NOIS、PRBS、またはARB |
正弦波を変調波形の形状として選択: PWM:INT:FUNC SIN |