このサブシステムには、IEEE-488標準に関連するコマンドおよび問合せが含まれています。
*CLS - ステータス・クリア
*ESE <値を有効化> - イベント・ステータスをオン
*ESR? - イベント・ステータス・レジスタ問合せ
*IDN? - 測定器識別
*OPC - 動作完了ビットを設定
*OPC? - 現在の動作の完了を待機
*OPT? - インストール済みオプションを表示
*PSC {0|1} - 電源投入ステータスをクリア
*RCL {0|1|2|3|4} - 測定器ステートをリコール
*SAV {0|1|2|3|4} - 測定器ステートを保存
*SRE <enable_value> - サービス要求をオン(ステータス・バイト・レジスタ・グループのイネーブル・レジスタのビットを有効化)
*STB? - ステータス・バイトを読み込み
*TRG - トリガ・コマンド
*TST? - セルフテスト
*WAI - すべての保留中動作の完了を待機
一部のIEEE-488コマンドは、測定器内のさまざまなレジスタに関連付けられています。それらのレジスタについて以下で説明します。
ビット番号 | ビット名 | 10進値 | 定義 |
---|---|---|---|
0 | 動作完了 |
1 |
*OPCを含めて、それよりも前のすべてのコマンドが実行されました。 |
1 | (未使用) |
2 |
(将来用に確保) |
2 | 問合せエラー |
4 |
測定器は出力バッファを読み込もうとしましたが、バッファが空でした。または、前の問合せを読み込む前に新しいコマンド行を受信しました。または、入力バッファと出力バッファの両方が一杯です。 |
3 | デバイス固有エラー |
8 |
セルフテスト・エラー、校正エラーなど、デバイス固有のエラーが発生しました。エラー・メッセージを参照してください。 |
4 | 実行エラー |
16 |
実行エラーが発生しました。エラー・メッセージ |
5 | コマンド |
32 |
コマンド構文エラーが発生しました。エラー・メッセージ |
6 | (未使用) |
64 |
(将来用に確保) |
7 | 電源オン | 128 | イベント・レジスタの最後の読み込みまたはクリア以降、電源が投入されています。 |
ビット番号 | ビット名 | 10進値 | 定義 |
---|---|---|---|
0 | (未使用) | 1 | (将来用に確保) |
1 | (未使用) | 2 | (将来用に確保) |
2 | エラー待ち行列 | 4 |
1つ以上のエラーがエラー待ち行列にあります。SYSTem:ERRor?を使用して、エラーを読み込み、削除します。 |
3 | 疑問データ・サマリ | 8 |
1つ以上のビットが不確実データ・レジスタに設定されています(ビットが有効である必要があります。STATus:QUEStionable:ENABleを参照してください)。 |
4 | メッセージ使用可能 | 16 |
測定器の出力バッファのデータを利用できます。 |
5 | 標準イベント・サマリ | 32 |
1つ以上のビットが標準イベント・レジスタに設定されています(ビットが有効である必要があります。*ESEを参照してください)。 |
6 | マスタ・サマリ | 64 |
1つ以上のビットがステータス・バイト・レジスタに設定されているため、サービス要求(RQS)を生成する場合があります。ビットは*SREを使用して有効にする必要があります。 |
7 | オペレーション・レジスタ | 128 | 1つ以上のビットがオペレーション・ステータス・レジスタに設定されています。ビットはSTATus:OPERation:ENABleを使用して有効になっています。 |
ステータス・クリア・コマンド。すべてのレジスタ・グループのイベント・レジスタをクリアします。また、エラー待ち行列もクリアします。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | (なし) |
イベント・レジスタ・ビットとエラー待ち行列をクリア: *CLS |
イベント・ステータス有効化コマンドおよび問合せ。標準イベント・レジスタグループのイネーブル・レジスタのビットを有効にします。選択されたビットは、ステータス・バイト・レジスタのビット5に報告されます。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
レジスタ内のビットの10進和(以下の表)。デフォルトは0。例えば、ビット2(値4)、ビット3(値8)、およびビット7(値128)をオンにすると、10進和は140(4 + 8 + 128)になります。デフォルトは0。 |
+48 |
イネーブル・レジスタのビット4(値16)とビット5(値32)をオン: *ESE 48 |
標準イベント・ステータス・レジスタの問合せ。標準イベント・レジスタ・グループのイベント・レジスタに問い合わせます。 レジスタは読み取り専用です。読み取られてもビットはクリアされません。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | +24 |
イベント・レジスタを読み込みます(ビット3および4を設定)。 |
識別問合せ。測定器の識別文字列を返します。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | Agilent Technologies,33522B,XXXXXXXXXX,0.179-1.19-8.88-52-00 |
測定器の識別文字列を返す: *IDN? |
A.aaa
=ファームウェア・リビジョン
B.bb
=フロント・パネルのFWリビジョン
C.cc
=電源コントローラのFWリビジョン
DD
=FPGAリビジョン
EE
=PCBAリビジョン
A.aa.aa
=ファームウェア・リビジョン
B.bb
=フロント・パネルのFWリビジョン
CC
= メインののボード・リビジョン
DD
=FPGAリビジョン
EE
=PCBAリビジョン
現在の動作が完了した時点で、標準イベント・レジスタに「動作完了」(ビット0)を設定します。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | (なし) |
動作完了ビットを設定: |
インストール済みのオプションを識別する、引用符で囲まれた文字列を返します。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | "0,MEM,SEC,IQP" |
インストール済みのオプションを返す(例:標準タイムベース、拡張メモリ、セキュリティ、IQ Player) *OPT? |
電源投入ステータスをクリア. 電源投入時に2つの特定のレジスタのクリアをオン(1)またはオフ(2)にします。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
{0|1}、デフォルトは1 | 0または1 |
影響を受けるレジスタの電源投入時クリアをオフ: |
指定された不揮発性の位置で、測定器ステートをリコールするか(*RCL)保存します(*SAV)。その位置に以前に保存されたステートが上書きされます(エラーは生成されません)。
33600シリーズ測定器の場合、*SAVおよび*RCLに関連付けられたステート・ファイルは、 STATE_0.STA~STATE_4.STAのファイルに保存されます。これらのファイルは、内部メモリのSettingsディレクトリにあります。これらのファイルはMMEMoryコマンドを使用して管理することができます。 |
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
{0|1|2|3|4} | (なし) |
位置1のステートをリコール: *RCL 1 |
MEMory:STATe:RECall:AUTOの設定にかかわらず、測定器を工場設定ステートにリセットします。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | (なし) |
測定器をリセット: *RST |
サービス要求有効化。このコマンドは、ステータス・バイト・レジスタグループのイネーブル・レジスタのビットをオンにします。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
レジスタ内のビットの10進和(以下の表)。デフォルトは0。例えば、ビット2(値4)、ビット3(値8)、およびビット7(値128)をオンにすると、10進和は140(4 + 8 + 128)になります。デフォルトは0。 | +24 |
イネーブル・レジスタのビット3および4をオン: *SRE 24 |
ステータス・バイト読み込み問合せ。このコマンドは、ステータス・バイト・レジスタグループの条件レジスタに問い合わせます。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | +40 |
条件レジスタを読み込む(ビット3および5を設定): *STB? |
トリガ・コマンド。現在、バス(ソフトウェア)トリガ・ソースが選択されている場合(TRIGger[1|2]:SOURce BUS)、掃引、バースト、任意波形アドバンス、またはLISTアドバンスをリモート・インタフェースからトリガします。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | (なし) |
即時トリガを送信してバーストを開始: BURS:STAT ON BURS:MODE TRIG TRIG:SOUR BUS *TRG |
セルフテスト・クエリ。完全な測定器セルフテストを実行します。テストが失敗した場合は、1つ以上のエラー・メッセージで追加情報が提供されます。SYSTem:ERRor?を使用してエラー待ち行列を読み込みます。
パラメータ | 代表的な戻り値 |
---|---|
(なし) | +0(合格)または+1(1つ以上のテストに失敗) |
セルフテストを実行: |